猫のペット保険、入るべき?選び方と比較のポイント
以前、猫の慢性腎不全で半年に150万円、歯肉炎の全抜歯で50万円かかった記録を書きました。どちらも「もし保険に入っていたら」と考えずにはいられない金額です。今回は、そもそもペット保険はどう選べばいいのか、加入前に知っておきたいことをまとめます。
なぜペット保険を考えるべきか
慢性腎不全は10歳以上の猫の約3分の1がかかるとされ、歯周病にいたっては3歳以上の猫の約8割が経験するとされています。決して珍しい病気ではなく、多くの飼い主にとって「いつか向き合うことになる」費用だと考えた方がよさそうです。
加入前に知っておきたいこと
- 加入できる年齢には上限がある: 新規加入の上限は8〜12歳程度に設定している保険会社が多く、高齢になってからでは選べる保険が限られます
- 持病があると加入・補償が難しくなる: 加入前からある病気は補償対象外になったり、そもそも加入自体を断られたりすることがあります
つまり、ペット保険は「病気になってから検討する」ものではなく、元気なうちに入っておくかどうかを判断するものだということです。
保護猫は入れるのか?
血統書がなく、生年月日が分からない保護猫や野良出身の猫でも、ペット保険には加入できます。
- 年齢の確認方法: 動物病院で推定年齢を診断してもらいます。歯や歯ぐきの状態、毛のツヤ、体つきなどから獣医師が推測します
- 生年月日の記入: 正確な誕生日は分からないため、推定した月の1日や、迎えた日(お迎え記念日)を代わりに記入するのが一般的です。保険会社によって扱いが異なるため、事前に確認が必要です
- 審査: 現在の健康状態や、分かっている範囲での病歴・ケガの有無が確認されます。加入前からすでに分かっている持病やケガは、基本的に補償の対象外になります
「保護猫だから入れないのでは」と思われがちですが、通常の猫と同じように申し込めます。ただし、感染症など特定の病気の既往がある場合は、条件付きになったり、その病気だけ補償対象外になったりすることもあるため、迎えた後はできるだけ早めに健康状態を確認し、加入を検討するのがおすすめです。
ワクチン接種証明や健康診断書は必要?
加入を検討していると気になるのが、必要書類の存在です。調べたところ、以下のようになっていました。
- ワクチン接種証明書: 基本的には加入時に提出は不要です。ただし、ワクチンで予防できる病気にかかった際、接種の有無を確認するためにコピーの提出を求められることがあります
- 健康診断書: 通常は健康診断を受けていなくても、飼い主自身が健康状態を申告する「健康告知」だけで加入できます。ただし、年齢やプランによっては、健康診断書の提出が必要になる場合もあります
- オンライン加入の場合: 多くの場合、必要なのはペットの写真データ程度です
つまり、ワクチン未接種でも、事前に健康診断を受けていなくても、基本的には加入できるケースが多いということです。ただし、これも保険会社やプランによって条件が異なるため、加入前に必要書類を確認しておくと安心です。
選び方のポイント
- 補償割合: 診療費に対して何割が支払われるか。70%程度から検討し、保険料とのバランスを見る
- 免責金額の有無: 自己負担額が発生するかどうか。基本的には「免責金額なし」の商品が安心
- 猫特有の傷病への対応: 肥大型心筋症、巨大結腸症、歯周病など、猫がかかりやすい病気が補償対象に含まれているか
- 通院補償の有無: 猫の場合、入院・手術より通院で保険金を請求する機会が多いため、通院補償は重要
主なペット保険会社の例
具体的にどんな会社・プランがあるのか、代表的なものを調べてみました。
| 保険会社 | 主なプラン | 特徴 |
|---|---|---|
| アニコム損保 | どうぶつ健保ふぁみりぃ/しにあ/ぷち(70%・50%プラン) | ペット保険の業界シェアNo.1。窓口精算に対応した動物病院が多く、保険証を見せるだけで自己負担分だけ支払える |
| 第一アイペット損保 | うちの子 | 猫は9歳以降、保険料が一定になるのが特徴。窓口精算にも対応 |
| 楽天損保 | スーパーペット保険ねこ | 月額440円程度からと比較的手頃。12歳以上でも補償割合の上限がなく、継続しやすい |
| ソニー損保 | ペット保険 | 業界最高水準の年間補償限度額をうたう。提携病院では窓口精算に対応 |
窓口精算(保険証を見せるだけでその場で自己負担分だけ払える仕組み)に対応しているかどうかは、日々の通院のしやすさに直結するので、通院回数が多くなりがちな慢性疾患を抱える猫には特に重要なポイントだと感じます。
歯科治療は補償される?
歯肉炎で全抜歯した記事を書いた後、気になって調べてみました。
結論としては、歯周病や歯の破折など、治療を目的とした歯科治療(投薬・抜歯・根管治療など)は、多くの保険で補償対象になっています。一方で、予防目的の歯石除去は補償対象外となっているケースが多いようです。炎症などの病的な症状があり、治療の一環として歯石除去を行う場合は対象になることもあるとのことです。
「歯科は保険がきかない」と思い込んでいましたが、少なくとも治療目的であれば対象になる保険が多いというのは、意外な発見でした。
月々の保険料の目安
猫の保険料相場は月額1,300円〜8,600円程度と幅があります。体重や品種による差はほとんどなく、年齢が上がるにつれて保険料も上がっていくのが一般的です。若いうちに加入すれば、保険料を抑えやすいということでもあります。
まとめ
慢性腎不全も歯肉炎も、うちでは合計200万円近い出費になりました。ペット保険に入っていたからといって全額カバーされるわけではありませんが、負担が大きく変わっていたはずです。加入できる年齢には上限があるので、「うちの子はまだ若いから」と思っている今のうちに、一度検討しておくことをおすすめします。
※本記事は個人の情報収集に基づく記録であり、保険の加入を勧誘するものではありません。実際の加入にあたっては、各保険会社の商品内容や約款を必ずご確認ください。