猫を飼うのに向いていない人はいると思う、という話
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正直に言うと、猫を飼うのに向いていない人はいると思います。「猫が可愛いから」というだけで飼い始めて、後から苦労する人を見てきました。これから猫を迎えようか迷っている方に向けて、率直に思うことをまとめておきます。
向いていない人の傾向
犬のように服従させたい人
「お手」「待て」のようなコマンドで従わせたい、飼い主がリーダーとして主導権を握りたい、というタイプには猫は向きません。猫は号令や指示に従う動物ではなく、むしろ「言うことを聞かせよう」とすればするほど関係がこじれます。信頼関係の築き方が犬とはまったく違うので、犬を飼う感覚のまま迎えると戸惑うはずです。
短気な人
猫は基本的に自分勝手で気まぐれな生き物です。呼んでも来ない、こちらの都合はお構いなしに構ってほしいときだけ甘えてくる、機嫌が悪いとそっぽを向く。こうした態度の一つひとつにいちいちイライラしてしまう人には、正直かなりストレスの多い同居生活になると思います。
些細なことでイライラするタイプ
抜け毛が舞う、深夜に急に走り回るといったことは日常的に起こります。爪とぎで家具が傷んだり、トイレ以外で粗相をしたりすることもありますが、こちらは毎日ではなく、まれに起こる程度です。頻度がどうであれ、その都度いちいち目くじらを立てていると、飼い主自身が疲弊してしまいます。
自分の生活を完全にコントロールしたい人
猫はマイペースな生き物なので、思い通りにいかないことの連続です。部屋を綺麗に保ちたい、決まったスケジュール通りに動きたい、というこだわりが強い人ほど、猫のいる生活とのギャップに苦しむことになります。
物音が大きい人
足音がドタドタと大きい、話し声が大きい、ドアを強く閉める。こうした日常の動作が騒がしい人にも向いていません。猫は聴覚が優れているぶん、大きな物音に敏感で警戒しやすく、常にビクビクさせてしまうことになります。
服に付く猫毛に神経質になる人
猫の毛は全身で約100万本(人間の髪の毛の約10倍)ともいわれ、毛づくろいや換毛期でどれだけ抜けても減った実感がありません。黒い服を着るたびに毛だらけになる、掃除してもすぐにまた毛が落ちている。こうしたことが気になって仕方ない人には、日々ストレスがたまる原因になります。
かわいそうだからと、おやつや人間の食べ物を与えてしまう人
一度でも「鳴けばご飯がもらえる」という経験をすると、猫はそれをしっかり学習し、欲しいときに鳴き続けるようになります。かわいそうだから、うるさいから、とその都度応じてしまうと、際限なくねだられる関係になってしまいます。心を鬼にして無視し続けられる精神力が必要です。
学習の早さは本当に侮れません。うちでは、帰宅時に水分補給用の猫用ミルクをあげたことが2回あっただけで、それ以降、家に帰るたびに鳴いて催促されるようになりました。たった2回でここまで覚えるのかと驚いた経験です。
長期的な責任を負う覚悟がない人
猫は10年以上生きることも珍しくありません。引っ越しや転職、家族構成の変化があっても、その間ずっと経済的にも生活面でも責任を持ち続ける必要があります。「今は可愛いから」という一時的な気持ちだけで迎えるのはおすすめできません。
向いている人の傾向
反対に、以下のようなタイプは猫との暮らしに向いていると思います。
猫のペースに合わせることを楽しめる
構ってほしいときと放っておいてほしいときの差が激しいのが猫です。こちらの都合ではなく、猫の気分に合わせて距離感を調整できる人は、無理なく良い関係を築けます。「今日はこの距離感なんだな」と受け止められる余裕があるかどうかが分かれ目です。
完璧な生活より、猫がいる生活そのものを大事にできる
部屋が多少散らかる、家具に多少の傷がつく。そうした細かいことより、猫がそこにいる暮らし自体に価値を感じられる人は、ストレスをためずに長く付き合っていけます。
予定通りにいかないことを許容できる
猫は人間の都合に合わせてくれません。急な体調の変化で予定を変更せざるを得なくなったり、甘えてきて作業が進まなくなったりすることもあります。そうした「思い通りにいかなさ」自体を楽しめるくらいの気持ちの余裕がある人に向いています。
深夜だろうと関係なく猫が急に走り回っても、気にせず受け流せる
猫は夜行性に近い生活リズムを持っているため、深夜や早朝に急に走り回ることがあります。睡眠を妨げられても「そういうものだ」と受け流せる人でないと、慢性的な寝不足でストレスがたまってしまいます。
うちのサバトラは、早朝5〜6時になると決まって運動会を始めます。「なおーなおー」と鳴きながら部屋中を走り回るので、それが目覚まし代わりになっているくらいです。一方で三毛猫はあまり運動会をしないタイプですが、代わりにネズミのおもちゃを与えると1日中でも遊び続けようとします。夢中になりすぎるのもそれはそれで心配なので、ある程度の時間で取り上げるようにしています。同じ「猫らしさ」でも、出方は本当に一匹一匹違うものだと感じます。
飼う前に考えておきたい現実的なポイント
性格の向き不向きだけでなく、現実的な負担も飼う前に確認しておくべきです。
- 継続的な費用: 毎日のご飯やトイレ用品といった消耗品に加えて、医療費、快適な室温を保つための光熱費なども継続的にかかります
- 住環境: 猫は静かで落ち着いた環境を好みます。物音の多い環境や、ペット不可の住居では飼えません
- 外出・旅行の制約: 長期の外出や旅行がしづらくなります。留守番グッズを揃えても限界はあります
- アレルギーの可能性: 家族に猫アレルギーの人がいないか、事前に確認しておいた方が安心です
まとめ
猫を飼うことは、可愛いだけでは続けられません。向いていないと感じたなら、無理に飼わないという選択も、猫にとっても自分にとっても誠実な判断だと思います。逆に、ここに挙げた傾向に当てはまらないなら、猫との暮らしはきっと良いものになるはずです。
※本記事は個人の意見に基づく記録です。