猫が家族の中で自分にしか懐かない理由と、試してみた対処法
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うちの三毛猫は、家族の中でも私にしかまったく懐きません。同じ家に暮らしているのに、なぜここまで差が出るのか気になって調べてみました。獣医師監修の情報と、うちで実際に試してみたことをまとめます。
猫が特定の人にしか懐かない理由
猫は家族一人ひとりに対して、良い印象・悪い印象で優先順位をつけていると言われています。同じ家族でも、猫にとって「安心できる人」と「警戒する人」がはっきり分かれることがあります。
主な原因として、以下のようなものが挙げられます。
- 声の大きさ・高さ: 聴覚が優れているため、大きな声や低い声を苦手とする傾向がある(女性の高めの声を好む猫が多いとも言われる)
- 動作の激しさ: ドタドタとした歩き方や急な動きは警戒心を招く
- 香水などの強い匂い: 特に柑橘系の香りを嫌う猫が多い
- じっと見つめること: 猫にとって見つめ合いは「ケンカの合図」に近く、威圧的に感じられることがある
これらは性格というより、猫からすると単純に「怖い・不快」と感じるポイントがはっきりしている、ということのようです。
「社会化期」も関係している
猫には生後2〜7週齢(長くて9週齢)ごろの「社会化期」と呼ばれる時期があり、この期間にいろいろな人や猫と触れ合った経験が、その後の性格形成に大きく影響すると言われています。この時期に人間と接して「怖くない」と学習できた猫は、自然と人に馴れやすくなるそうです。
裏を返せば、社会化期に特定の人としか接する機会がなかった猫は、その人を強く信頼する一方で、それ以外の人には警戒心を持ちやすくなる、ということでもあります。ただし、この時期を過ぎたら手遅れというわけではなく、成猫になってからでも学習や順応のチャンスは十分にあるとされています。
なついてもらうための対処法
- 無関心を装う: 猫が近づいてきても、あえて構いすぎない。相手が安全だと判断してもらいやすくなる
- 匂いを覚えてもらう: 指先の匂いをそっと嗅がせて、味方だと認識してもらう
- ご飯係になる: エサをくれる人として認識されると、好感度が上がりやすい
- おやつを手からあげる: 触れ合いに少しずつ慣らしていく
- 猫のペースに合わせる: 猫が構ってほしいタイミングに応じ、こちらから無理に近づかない
共通しているのは「猫のペースを尊重する」という姿勢です。人間側から積極的にアプローチするより、猫が自分から選んでくれるのを待つほうが、結果的に近道になることが多いようです。
うちの三毛猫の場合
うちの三毛猫は、私以外の人には撫でさせてくれません。触ろうとすると、その場からさっと逃げてしまいます。声が大きい、動きが激しいといった要素は特に思い当たらないので、単純に「最初に信頼した人」を強く優先しているタイプなのかもしれません。
面白いのは、私以外の人が持っている猫じゃらしなどのおもちゃには、普通に反応して遊ぶことです。「触られるのは嫌だけど、遊ぶのは別」という、猫なりの線引きがあるようです。
この傾向は、生後5ヶ月くらいの頃にはすでに見られていました。人見知りの兆候は、かなり早い段階から出ていたことになります。
また、人間だけでなく、他の猫とも積極的に仲良くなろうとはしません。同居しているサバトラとも、一定の距離を保ったままの関係が続いています。人にも猫にも、自分から歩み寄ることは基本的にないタイプなのだと思います。
家族の他のメンバーがおやつをあげたり、ご飯係を交代してみたりもしましたが、今のところ目立った変化はありません。無理に距離を縮めようとせず、猫のペースに任せて気長に見守っているところです。
ちなみに、もう一匹のサバトラはまったく逆のタイプです。友人が遊びに来ても、常にかまってもらおうと自分から注目を集めにいきます。撫でるのをやめると、うるさく鳴いて催促してくるほどです。同じ環境で暮らしていても、ここまで性格が違うのかと、飼っていて驚かされます。
余談ですが、うちの三毛猫はメスで、以前一緒に暮らしていて他界した、同じように私に強く懐いていた猫もメスでした。ただ、人懐っこいサバトラも実はメスなので、単純に性別で決まるわけではなさそうです。結局のところ、性別より個体差の方が大きいのだと思います。
「懐く」にもいろいろな形がある
一口に「懐く」と言っても、そのスタイルには個体差があります。犬のようにべったり甘えてくる猫もいれば、一定の距離を保ったまま懐いている猫もいます。
後者の場合、抱っこや撫でられることは好まなくても、同じ部屋で過ごすことを選んだり、視界に入る場所でくつろいだりと、その子なりの形で信頼を示していることが多いようです。「触らせてくれない=懐いていない」と決めつけず、その子なりの愛情表現を探してみると、見え方が変わってくるかもしれません。
まとめ
猫が特定の人にしか懐かないのは、わがままではなく、猫なりの安心・警戒の基準があるからのようです。無理に距離を詰めようとせず、猫から選んでもらうつもりで気長に付き合うのが、結局は一番の近道だと感じています。
※本記事は個人の飼育記録であり、猫の行動には個体差があります。