猫に与えてはいけない食べ物リスト、危険な理由もあわせて解説
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うちでは、人間が食べているものは基本的に一切与えないようにしています。よかれと思って与えたものが、実は猫にとって危険だったというケースは意外と多いので、知っておいて損はありません。獣医師監修の情報をもとに、危険な食べ物をまとめました。
味付けした人間の食事がNGな理由
個別の食材だけでなく、人間用に味付けされた料理そのものが、猫にとっては塩分過多になりやすいという問題があります。
猫が1日に必要とする塩分量は2〜3g程度とされ、人間(1日8〜10g程度)よりもはるかに少ない量です。この基準は、ジャーキーやソーセージなど味の濃い食材をひとつ食べただけでも簡単に超えてしまう数値です。
塩分を摂りすぎると、猫の腎臓に負担がかかるだけでなく、食塩中毒(下痢、嘔吐、食欲低下、大量の飲水、発作など)を起こすこともあります。特に腎臓病や心臓病を持つ猫には大きなリスクです。
「味噌汁の具だけ」「ハンバーグを少しだけ」のような、一見安全に見えるおすそ分けでも、猫にとっては十分すぎる塩分量になっている可能性があります。個別の食材が大丈夫かどうかを気にする以前に、「人間用に味付けされた料理は基本的に与えない」というルールにしておくのが安全です。
絶対に与えてはいけない食べ物
| 食べ物 | 危険性 |
|---|---|
| ねぎ類・にら(玉ねぎ、長ねぎ、にんにく、エシャロットなど) | アリルプロピルジスルフィドという成分が赤血球を壊し、溶血性貧血を起こす。加熱しても毒性は消えない |
| チョコレート・ココア | テオブロミンによる中毒。嘔吐、下痢、頻尿、興奮、けいれんなどの症状 |
| アルコール類 | 少量でも中枢神経に影響し、酩酊状態や最悪の場合死に至ることも |
| ぶどう・レーズン | 急性腎不全を引き起こすリスクがある(少量でも危険) |
| イカ・エビ・カニ・タコ(生) | チアミナーゼという酵素がビタミンB1を破壊し、欠乏するとけいれんなど神経症状が出ることがある |
| 青魚(生) | アニサキス幼虫の寄生、不飽和脂肪酸の摂りすぎによる黄色脂肪症のリスク |
| カフェイン飲料(コーヒー・紅茶・緑茶) | 中枢神経や心臓、腎臓に影響し、嘔吐・下痢・けいれんを起こすことがある |
| キシリトール(人工甘味料) | 低血糖や肝機能障害を引き起こす |
| 海苔 | ミネラル過剰摂取による尿石症の悪化、塩分による腎臓への負担 |
| チーズなど人間用の乳製品 | 塩分・脂肪の摂りすぎによる腎臓への負担や肥満のリスク |
特にねぎ類は、味噌汁やハンバーグなど加熱調理した料理にも含まれていることが多く、「人間の食べ残しを少しだけ」のつもりが事故につながりやすいので注意が必要です。
与える際に注意が必要な食べ物
絶対NGではないものの、量や与え方に気をつけたい食べ物もあります。
- 牛乳: 乳糖不耐症の猫も多く、下痢を起こすことがある。与えるなら猫用ミルクがおすすめ(人間用なら1日50ml以下が目安)
- かつおぶし: ミネラルが豊富で、与えすぎると尿路結石のリスクが上がる。週1回ひとつまみ程度に
- まぐろ: 赤身は少量なら問題ないとされるが、黄色脂肪症や水銀の蓄積リスクがある
- 卵: 生の卵白はビオチン不足を招くことがあるため、必ず加熱してから
- バナナ: 中毒性はないが、カロリーが高く肥満につながりやすい
ドッグフードでは栄養が足りない
多頭飼いで犬と猫を一緒に飼っている家庭では、うっかりドッグフードを食べてしまうこともあるかもしれません。少量のつまみ食い程度なら問題ありませんが、日常的にドッグフードを主食にするのは危険です。
猫と犬とでは、必要な栄養素の量や種類がそもそも異なります。
- タンパク質: 猫は完全肉食動物のため、犬(18%以上)より多い26%以上のタンパク質を必要とする
- タウリン: 犬は体内で合成できるが、猫はできない必須アミノ酸。ドッグフードにはほとんど含まれていない
- アラキドン酸: 動物性食材にしか含まれない脂肪酸で、猫の必須栄養素の一つ
特にタウリン不足は深刻で、長期間続くと網膜萎縮による失明や、拡張型心筋症(血栓によるショック死のリスクもある治らない病気)を引き起こすことがあります。
「同じペットフードだから大丈夫」と思いがちですが、犬用と猫用はまったくの別物として扱う必要があります。
ウェットフードばかりだと歯石・歯周病のリスクも
猫はもともと人間のような虫歯(う蝕)にはなりにくい動物ですが、ウェットフードばかり与えていると、歯石や歯周病のリスクは上がりやすくなります。
ドライフードは硬さがあるため、飲み込む際によく噛む必要があり、歯垢がつきにくいとされています。一方でウェットフードは柔らかく、あまり噛まずに飲み込めてしまうため、歯垢が残りやすい傾向があります。
だからといってウェットフードが悪いわけではありません。水分補給がしやすい、歯や顎に負担がかかりにくいといったメリットもあります。ドライフードとウェットフードを組み合わせる「ミックスフィーディング」で、それぞれの長所を活かすのがおすすめです。
歯のトラブルは、食欲不振や体重減少にもつながる見過ごせない問題です。
ユリ科植物にも要注意
食べ物ではありませんが、ユリ・チューリップ・スズランなどのユリ科植物も、猫が口にすると急性腎不全を引き起こす危険があります。花瓶の水を飲んだだけでも中毒症状が出ることがあるので、花を飾る習慣がある家庭は特に注意が必要です。
うかつにも、経験があります
実は、うちでも一度、ブドウパンを置いたまま目を離した隙に食べられてしまったことがあります。すぐに動物病院に連れて行き、薬を使って吐かせてもらったことで、大事に至らずに済みました。
猫は本当にハンターです。少し目を離した一瞬の隙に、テーブルの上のものを取ってしまうこともあります。「置いておけば大丈夫」ではなく、そもそも口の届かない場所に置く、という意識が大切だと痛感しました。
もし誤って食べてしまったら
慌てず、以下の情報を整理してすぐに動物病院に連絡してください。
- いつ食べたか
- 何を、どのくらいの量食べたか
- 現在の様子(元気があるか、嘔吐していないかなど)
自己判断で吐かせようとするのは、かえって危険な場合があります。必ず獣医師の指示に従ってください。
まとめ
「これくらいなら平気だろう」という油断が、一番のリスクだと感じています。人間の食べ物は基本的に与えない、というシンプルなルールを徹底するのが、結局は一番安全な方法だと思います。
※本記事は情報提供を目的とした個人の記録であり、獣医療行為や診断を代替するものではありません。ペットの体調に異変を感じた場合は、必ずかかりつけの動物病院にご相談ください。